研究概要
主鎖に沿って2本(以上)の結合を有するラダーポリマーは、その制限されたコンホメーション挙動により、1本の結合からなる従来の1本鎖ポリマーとは全く異なる物理化学的特性を示し、既存の高分子科学を変革させる可能性を秘めています。本研究領域では、ラダーポリマーの精密合成法の技術革新から物性探求、さらに高度機能開拓に至るまで、多角的かつ包括的な研究を推進し、次世代の新物質科学を担う「ラダーポリマー科学」の学理構築を目指します。存在しないからこそ創造したい、困難だからこそ挑戦したい 、未知の物質の物性と機能を知りたいという科学者の本質的な探求心を原動力としつつも、本領域で提案するラダー化を主軸とする物質設計コンセプトは、高分子化学、有機化学、材料科学に新たな展望をもたらすだけでなく、無機化学、生物化学、物理学、表面科学、電子工学を含めた様々の分野での新興・融合領域の創成へと発展することが期待されます。

組織について

領域代表:井改 知幸(名古屋大学)
A01班
研究代表:井改 知幸(名古屋大学)
研究分担者:篠原健一(北陸先端科学技術大学院大学)
A02班
研究代表:伊藤 英人(名古屋大学)
研究分担者:松岡 和(北海道大学)
A03班
研究代表:石割 文崇(東京都立大学)
研究分担者:井田 大地(京都大学)
A04班
研究代表:北尾 岳史(産業技術総合研究所)
A05班
研究代表:松本 和弘(産業技術総合研究所)





